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第2話|日本人が30年間忘れていた「金利」の凄さ。100万円は30年でいくらになる?

5 日前
読了時間: 5分

前回は、

「100万円は5年後も本当に100万円なのか?」

という話を書きました。

通帳に書かれている数字は100万円のままでも、物価が上がれば、その100万円で買えるものは少なくなっていく。

だから、

「100万円という数字を守る」

だけではなく、

「100万円で買える価値を守る」

という考え方も大切なのではないか。

そして、お金をただ眠らせるのではなく、一部のお金には働いてもらう。

そんな話を書きました。

今回は、その最後に少し触れた

「金利」

についてです。

自分たち日本人は、長い間、

「銀行に預けてもお金は増えない」

「金利なんて、ほとんどないもの」

という感覚で生活してきました。

30年近くそんな時代が続けば、それが当たり前になるのも当然です。

ある意味、

この30年ほどの日本では、

「金利の力を知らなくても困らない時代」

が続いていたのだと思います。

でも今、その常識が少しずつ変わり始めています。

ここで一度、

「金利って、そんなにすごいものなの?」

ということを考えてみたいと思います。

例えば100万円を持っていたとします。

仮に、この100万円を年5%で運用できたとします。

最初の1年で、

100万円は105万円になります。

ここまでは、

「5万円増えただけ」

です。

でも大事なのは、その次です。

2年目は、最初の100万円ではなく、

105万円に対して5%がつきます。

つまり、

お金が生んだお金が、

さらにお金を生み始めます。

これが「複利」です。

この状態が続くと、

100万円は、

10年後には約163万円。

20年後には約265万円。

そして30年後には、

約432万円になります。

100万円が、

約4.3倍です。

これ、

30年間ほとんど金利を意識せずに生きてきた日本人にとっては、

かなり衝撃的な数字ではないでしょうか。

5%と聞くと、

「たった5%」

と感じるかもしれません。

でも、

5% × 時間

になると、話は全く違ってきます。

これが金利の凄さであり、

時間の凄さでもあります。

長いデフレと超低金利の中で生きてきた自分たちは、

「お金は置いておいても増えない」

という感覚に慣れすぎていたのかもしれません。

でも本来、

金利がある世界では、

お金は時間とともに増える力を持っています。

もちろん、

「30年間ずっと5%で、しかも絶対に元本が減らない商品が簡単にある」

という話ではありません。

投資商品なら値下がりすることがあります。

外国の商品なら為替もあります。

債券でも、途中で売る場合には価格が変わることがあります。

なので、

「5%の商品を見つければ安心」

という単純な話ではありません。

自分が伝えたいのは、

金利が数%あるということ自体が、

長い時間ではとてつもなく大きな力になる、

ということです。

例えば単純に100万円を30年間複利で運用すると考えると、

0%なら、100万円のまま。

2%なら、約181万円。

3%なら、約243万円。

4%なら、約324万円。

5%なら、約432万円。

※税金や手数料などを考えない単純計算です。

こうして見ると、

1%の違いも、

30年間ではとても大きな差になります。

そして自分が面白いと思うのは、

これが若い人ほど有利だということです。

20代の人と50代の人では、

持っている100万円の価値が違う、

という意味ではありません。

でも、

その100万円を働かせられる「時間」が違います。

30年、40年という時間そのものが、

ものすごく大きな資産なんです。

そして今、日本にも少しずつ金利が戻ってきています。

実際、2026年10月募集の個人向け国債でも、固定5年は年2.39%、変動10年は初回年2.05%という水準になっています。

長い間、

「安全性を重視すると、ほとんど増えない」

という感覚だった日本にとって、

これはかなり大きな変化だと思います。

だからこそ、

この30年間の感覚のまま、

「金利なんて考えても仕方がない」

と思っていると、

これからは逆に機会を逃してしまうかもしれません。

もちろん、

だから全部を国債にしよう、

という話でもありません。

前回と同じで、

大事なのはバランスだと思っています。

現金も必要。

不動産もある。

株もある。

債券もある。

そして、

いつ使うお金なのか。

どこまでリスクを取れるのか。

今、物価はどう動いているのか。

金利はどうなっているのか。

それによって、お金の置き場所は変わってきます。

ただ一つ言えるのは、

これまでの

「お金を銀行に置いておいても増えないから、金利なんて考えなくていい」

という感覚のままでいい時代ではなくなってきた、

ということです。

これからは、

「自分のお金をどこに置けば、どう働いてくれるのか?」

を考えることが、

以前よりずっと大切になってくると思います。

そして、ここでもう一つ面白いことがあります。

金利は、

お金を持っている人には、

お金を増やしてくれる力になります。

ところが、

お金を借りている人にとっては、

まったく逆です。

同じ5%でも、

受け取る5%と、

支払う5%では、

世界が真逆になります。

特に不動産投資では、

何千万円、何億円というお金を借りることがあります。

そうなると、

「たった1%」

が、全く「たった」ではなくなります。

次回は、

「金利は敵なのか?味方なのか?」

そして、

「金利が上がる時代に、お金を借りるということ」

について考えてみたいと思います。

 
 
 

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